壱
花の大通り
桜吹雪のなかを、朱色の電車がゆく。
大正浪漫街道
百年の時を、歩いて旅する。
TAISHO ROMAN AVENUE ─ est. 1912
─ 序章 ─
洋館の白壁に、瓦屋根の影。
路面電車の軋む音と、袴の裾を揺らす風。
和と洋が溶けあった、ほんのひとときの黄金時代。
その面影を、いまふたたび。
壱
桜吹雪のなかを、朱色の電車がゆく。
弐
人力車が駆け、ドームの尖塔が空を指す。
参
牡丹とチューリップの香りに、和傘が揺れる。
肆
灯りのともる頃、一日の終わりを乗せて。
─ 活動写真 ─
スクロールに合わせて、フィルムがまわる。
─ 追憶 ─